35鞍目 万障繰り合わせて参りました

2週、Hくんから離れSくんに騎乗し「小休止」のようにして、
いよいよまたここからHくんの騎乗に戻ります。
「癒されるのよね~」で乗れる栗毛ちゃんや、
「苦手だけどなんとかなってきた」Sくんや、
「ひたすらよろしくお願いします」で乗る鹿毛ちゃんとは違って、
Hくんに乗るのは、私はなんとなく
覚悟
が、要ります。
知らない事、わからない事を乗りながら馬から教えてもらう覚悟、だったり、
ピリピリしている所がある彼を乗りこなす覚悟、だったり、
こういういい所があるこの馬の良さを出す覚悟、だったりする訳です。
かつての所属クラブで私が一番苦手だったYにちょっと通じる所がありますね。
幸いなのはヤツ(Y)ほどHくんは性格は悪くない、協力的ないいコだという事ですねー。
しかしながら栗毛ちゃんに向かう気持ちとHくんに向かう気持ちは全然違うので、
さすがに今日は
万障繰り合わせてやって参りましたm(_ _)m
よろしくお願いします。

…といった感じです。
この気持ちでクラブハウスに入ります。
オーナー先生がいらしたので挨拶をし(この日はクラブにとっても記念日でもあり私にとっても昨年のこの日入会した記念日なのです!)、手続きをしようとすると、
「grassreeさん、残念なお知らせがあります。。。」
「はぁ何でしょう」
「今日はHに乗れません。肢を引きずっている状態なんです。」
オーナー先生からのこの話を聞いた時点で、私の競技会参加は一歩退きました。
今日マンツー、次回グループとして、その様子を見てから参加を決めようと思っていたのですが、
トライアルが1つ減った(しかもマンツーの方が)ので、気持ち的には参加・不参加50%ずつと言った所でしょうか。
とりあえず今日はHくんの事は置いておいて、日曜日に考えましょう。

っつーことで、ワタクシの本日のパートナーとなったのは、
前回ご一緒のグループの方が乗っていた

新馬ちゃん

(・0・;)

まぢすか。
Hくんからこういう展開かぁ。
まぁ誰が悪い訳でもないので、ここはこのままするっとまるっと受け入れていきましょう。

つづき ↓






騎乗馬:Lくん(確か・性別も確か)  馬装:長鞭、拍車(先丸)


おとなしいコ、というので私でも安心して連れ出して、ブラシがけ、裏掘りもフツーに出来るし、馬装も大丈夫。
前回のを見ている限り、駈歩が出るまでが難しそう。
このコがどこまで理解出来ていてどこが出来ていないのかがわかればいいな、と思いながら若手先生と馬場に出ます。

速歩はとってもやりやすくて、「いつまでーも乗っていられそう」な感じ。
若手先生曰く「反撞全然ないですよねー。」、ウン確かに。
リズムも悪くない。
やはり問題は駈歩か(やる前から溜息)。


ここで復習です!
ワタクシは「駈歩が一番苦手」なのです。
以前は、駈歩になると「力む、力が入ってしまう」ので、
「膝が上がって来る」のを自覚しています。
最近、よーやくそれが少なくなってきました。

で、この日に戻ります。
駈歩は若手先生からは「速歩で内方に向けて内方脚圧迫」との事。
頭が高いですがそこは気にしない。
内方に向けて内方脚圧迫…しても出ない(出ないだろうと思ってやっていた)。
そしてタカタカと速歩になっていく。
ここで私に迷いが生じます。
こういう馬はかつての所属クラブにも居ました。
そういう時に私は、
『常歩にして前を止めてタメを作り、後肢に鞭を入れて、手応えがあったら内方に向けて内方脚ドン!』
とやっていました。
速歩からだとどうしても前に力が逃げていってしまっていたから。
でも、このコは新馬ちゃん。トレーニング中でしょう。だから、

果たしてかつての所属クラブでやっていたようなやり方をやってもいいのだろうか?

結論として私は「若手先生のやり方に従おう」という事にし、この後も懸命に速歩から内方脚圧迫で出そうとします。
しかし、こういう時って、まぁ何でしょう、如実に自分の欠点が出てくるんですねーーー。
もうあっという間に
『10年前の私の駈歩』
になっているのがわかりました。
力が入り、膝が上がり、踵も上がっている。
たまに「ぽろん」と駈歩が出たりするのですが、継続が出来ない。
嫌がって振り落とそうとするとか、そういった「身の危険」は感じないのですが、
「あーー、昔の私の駈歩になってるぅぅぅ~。」
というのだけはわかりました。
あぁぁぁぁ~と気持ちダダ下がりとなっているワタクシに反し、若手先生のプレッシャーはどんどんキツくなります。
「次のコーナーで必ず出す!」
「grassreeさん出す、という気持ちで!」
「出なかった後に軽速歩で逃げないの!速歩で、太腿を使って。」
「そうやって力を入れない!」
遂に、
「ん~、1回リセットしましょう。常歩。」
と言い残し、若手先生は馬場の外へと一旦退出。
あー、スミマセン、世話の焼けるオバちゃんで申し訳ない。
若手先生は革長靴を履いてヘルメット装着して戻って来られた。乗り替わり。
最初は若手先生も新馬ちゃんと闘っていましたが、じきにスムーズに。
割と短い時間で交代となった。
「ハイgrassreeさん今の僕が乗った勢いのままそこから駈歩!」
immediatelyだなぁ
と思いながらもやる!

あら??

きっと私は「ハトが豆鉄砲顔」をして、若手先生を見ただろう。
さっきまでと全然違って私でも内方姿勢からの内方脚圧迫で出たし、
駈歩の1歩が大きく弾んで気持ちい駈歩。
「別馬ですか?」な駈歩だった。
「今はラクに出来ますか?」
「ハイ、全然違います。力まないで乗れます。」
「あー、最初に乗ればよかったな…ムダな時間になってしまった…ブツブツ」と若手先生絶賛後悔中でしたが、
私は全然そんな事は気にしていなくてむしろ、
『若手先生は私の年齢の半分以下だけど馬に関わっている時間と密度はどれくらい違うのかしら?こんな若いのにこんな短い時間でこうも違う風に出来るまでにどういうバックグラウンドがあるのかしら?』
と、その裏側にあるキャリアに思いを馳せていました。

という感じで、無事に最初とは「違う」駈歩が出来た所で本日はフィニッシュ。
若手先生は最後馬場を出る時に、
「今日の駈歩が最初出来なかった事は気にしないでいいです。grassreeさんが悪い訳ではないので。」
とおっしゃってまだまだ後悔中のようでした(汗)
私は気にはしていませんでした。なぜなら、

私は駈歩が苦手

がベースとして自分の中にあるからだと思います。
途中ではホントに
『10年前の自分コンニチハ』
という感じでしたもの。
新馬だからこそ、まだよくわかっていないからこそ、
私がコレが出来ない
というのがわかりましたしまた、
出来る馬に寄り掛かっていた
という事もわかりました。
反対に、新馬ちゃん自身も速歩が元からイイ、というのもあったと思いますが、
自分が得意な速歩ではちゃんと姿勢を作る所までもって行けました。
だから、Hくんは私は乗っていて満足感が得にくいのかもしれません。
(苦手な駈歩は馬任せだし得意な速歩ではいい所までもっていけない)

そうかーーーー。
苦手な所はもっと練習しなきゃだね。
「ゼロ」から「1」を作れるようになったら、何かをmakeできるようになったら、その時は自分を褒めよう。
新馬って、色がついていない分、如実に自分を映す鏡のようでした。
またひとつ、勉強になりました。



<いちお自分メモ>
駈歩で乗り手が力んできて馬も一緒に速歩が続くようになってきてしまうと、今出している力が100だとすると馬もそこで100になってしまう。
人がその上を出せれば(例えば120とか)馬が100でもそこから人が変えられるけれど、
私のようにこれ以上がない場合は一度人馬ゼロに戻す必要がある。



[PR]
by grassree2 | 2016-11-03 14:30 | 小規模クラブでのお話&レッスン | Comments(0)