13鞍目 またまた10年ぶり

先日、NHKで放送されたフィギュアスケート、羽生結弦選手の事を語る回だった番組(「スポーツ酒場 語り亭」)をいつもながら「ふんふん、なるほどねー」と観ていました(ワタクシこの番組はファンでほぼ毎回見ています!)。
その中で、元・選手の佐野稔さんや同じく元・選手の本田武史さんが、
「(1回の演技中)呼吸の数も毎回同じになっているのではないか」
「ランスルー(曲をかける練習)を何回もやって身体に(疲労度など)覚えさせる」
「部分部分の練習だと呼吸が毎回変わって来るので」
など語ってらした事に少なからず衝撃を受けました。
私はまだ所詮“なんちゃって”レベルなので出てきませんが、踏歩変換が入る課目になると「何歩で斜線を行く」となる、とは聞いた事がありますが、いやそれ以前の呼吸ですかー、と思っていました。
そのほか、「スピンの時にこういう動きをして加点される」や「動きと音楽とがこうやって重なるようにしていて曲とピッタリ合っていてインパクトが強い」「曲をかけて通しでの練習はこれだけキツイ」「4回転ジャンプの1~3回転目までは速く回り最後の1回転は少しゆっくりして安定させて降りている」など、とても細かく解説していて、ほーほーほーといつも以上に前のめりになりながら聞いていました。
私が聞いて参考になったのは、本田武史さんのおっしゃる
「ジャンプのタイミングがどの試合も殆ど一緒。(コンディション、リンクによって条件が異なる中)同じリズムで同じ事が出来れば失敗しにくくなる。リズムが変わったり力が入ったりすると失敗しやすくなる。」
それを受けて佐野稔さんの、
「スポーツに於いては非常に難しい。それが出来るのがすごい。」という所と、
振付師の宮本賢二さんの、
「静と動が絶妙。強くなりすぎると(弱い所との)境目がなくなってくる。
強いものを見せるために静かな所を見せる。強い事をするから静かな所が見せられる。
すーっと吸って一呼吸置いてふっと吐きながら動くような、動きに緩急をつける、呼吸をもたせる。」
など思わず「ん~ん~、なるほどね!」とつぶやいてしまいました。
私の場合は(自分がやるのではなく)馬に動いてもらう訳ですから、いかに馬が動いてくれるか、馬が動きやすいか、の側面から見てもいいのかもなと思いました。
さすがに長蹄跡何歩で行くかや自分の呼吸の数まで数えられないけれど(汗)、準備運動をもっと意識して馬の動きを良くするように次回レッスンに臨んでみようとその時に思いました。


クラブに到着すると、いつもよりかなーり静か。
本日まで、オーナー先生が会員さんを連れて競技会に行ってらっしゃるのです。
私は本日、部班レッスンなのですがさてどういう感じなのかしらん?
自分の用意をして洗い場の方に出ると、前の時間マンツーマンレッスンをしてらっしゃる先生が馬場の中から私に
「栗毛ちゃんでーす」
と叫んでくださり、本日のパートナーを知らせて下さいました(お一人だと何かと大変だね)。
ぬいぐるみみたいにカワイイ栗毛ちゃんを出して準備。
さて。。。と、ここで今日は何人部班なのかを確認すると、どうやら3人?
すると、騎乗して馬場に入ろうとすると、先に入っているRくんは左の障碍馬場に居るけれど私と栗毛ちゃんは、
「じゃあgrassreeさんは右の馬場に行ってください。」
ハイー、と何も考えず右の馬場に入り、また鏡の前まで行って鏡を見せる。
手綱を伸ばして常歩をしていると、アレ?私以外の2人馬+研修生のお兄さんは左の障碍馬場に居るわ。
すると先生が、
「ではこれからそれぞれ3時まで準備運動をしてください。その後1人ずつこちら(今私がいる方)でシンプルチェンジなどをやりまーす。その運動が出来るように準備運動をしてください。」
マジで!?
30分自分で運動組み立てるんですかっ?
えーーーーーっ。
ま、また10年ぶりなんですけど…(汗)


つづき ↓






騎乗馬:栗毛ちゃん   馬装:長鞭 拍車(棒)


元々「準備運動にフォーカスしてレッスンに臨もう」とは思っていたものの、まさか30分自分で組み立てるとは思っていなかったので、まずは手綱を伸ばして蹄跡を常歩しながら考える。
5分から10分で思い出さなくちゃと昔の記憶を必死で辿ります。
その結果、
・とりあえず手綱伸ばして常歩10分くらい
・徐々に手綱を詰めて常歩して形をつくる
・蹄跡左右の手前を軽速歩
・輪乗りで左右の手前の軽速歩、駈歩
と、ここまでを手綱伸ばして常歩している間に組み立てました。
正面にある時計を見ると、7分位経過。
私以外の隣の馬場の3人馬は既に軽速歩を開始していた。
栗毛ちゃんは常歩でよく動いてくれている。いい感じ。ちょうど先生から、
「grassreeさんも運動を始めましょう」
と言われたので手綱を手繰り始める。
軽速歩で蹄跡を周る。栗毛ちゃんは常に丸めながら動かす。
当初の目標は忘れてなかったので(笑)、いつもより若干手綱は長め。
いまはまだ準備運動。とにかく、馬をよく動かそう。
しかしながら水たまりのあるクラブハウス側の短蹄跡で大きく内に入ってしまう。そこだけ明らかに避ける。
内方脚を入れただけじゃダメ。
1周したら先生が、
「grassreeさんまだ速い!もーっとゆっくり。上に上げて。」
えー、これでもまだ速いのか…(それなりにゆっくりにしたつもりだったが)
ペースを落としつつ、避けられる箇所に突入。
外方を開き気味にしてもダメ。
合わせ技でもダメだわー、と思っていた所で先生が、
「逃げる所に来ると馬が集中していないから、もっとゆっくりにして馬を乗り手に集中させて。隅角で内方脚押し込んでハミの操作、手の中でもっと使う。」
この感じで逃げられる短蹄跡に突入したら、上手くいきました!すぐ褒める。
私はまだ見方が狭いなぁ~。反省。
この後はずっと上手くいきました(^-^)

うまくいった所で輪乗り(勿論、乾いている方で)。
輪乗りで速歩。速歩から駈歩。左右どちらも出来た。
先生から、
「grassreeさんは移行を練習してみましょう。常歩から速歩や、速歩から駈歩など。」
との提案があったので一旦少し手綱を伸ばしていたのをまた徐々に詰めて輪乗りでA点より常歩から駈歩。
1周してA点で停止。5歩後退。そこから速歩・駈歩をやる。
栗毛ちゃん、とてもよく動いてくれて思った通りの運動が出来る。こうなってくると楽しい♪
忘れかけていた楽しさが蘇ってくるような感覚がありました。
ゆったりと落ち着いて輪乗り駈歩をして、A点でちゃんと停止。
出来る度に「good」と声を掛ける。
やりながら、やっぱり時にはこうやって馬と二人の時間を持つ事も大切だな~と思いました。
もうこの時に私は、「シンプルチェンジは今日は出来そうだわ」というキモチがありました!
って事は本日のレッスンに臨む前に考えていた、
『準備運動をよくやって、馬を良く動かす』
目標は出来たのではないでしょうか?やったね!


先生も私と同じように思ってらしたのか、一番最後に準備運動を始めた私が最初にこちらの馬場でやる事になった。
駈歩で輪乗り1周してから蹄跡に出る。
「斜線入ってー」
前回アドバイスされたように、勢いで行かず、一旦蹄跡に出て馬体を真直ぐにしてから斜線に入る。
「そうー!」
「Xで???」
先生からの指示がなかった?聞こえなかった?のでとりあえず速歩。
「あぁー、スミマセン、斜線への入りが良かったので見とれて指示するの忘れてました。」←先生うまいねー
アハハ(^-^;
確かに、一旦馬体がピッ!と真直ぐになるのがわかりましたもの。
こうする事によって上述した振付師の宮本さんがおっしゃるような『動きに緩急』『動きにメリハリ』がつくんでしょうね。
斜線に入るのはこの後シンプルチェンジをやる時もうまくいきましたよ♪シンプルチェンジそのものは、
“以前よりはよかった”なレベルでまぁまぁ。でも自分で駈歩→停止をやっていたので同じような感覚で出来ました。
もうちょっと思い切ってもよかったかも。
その後、蹄跡駈歩→A点から半巻きで蹄跡反対駈歩をやる。
左手前は半巻きも中央線かすめるように周れてうまく行きましたが、右は半巻きがかなり大きくなりそこでもう駈歩の継続が出来ず…。
多分右手前の方が外方に意識がいってないんだろうなぁ。
再トライし、さっきよりはうまくいき、キチンと1区間反対駈歩が出来ました。
ここでワタクシ&栗毛ちゃんペアの出番終了ー、で、隣の障碍馬場に出ます。
出る所で先生に、
「大分わかってきました♪」
と言えるようなよい感覚を掴めました。
「まだ時間があるのでこっちの馬場で速歩や駈歩やっていてください。奥に行くと物見するので、手前の方で。」
との事。
一旦手綱を少し伸ばして歩きます。

研修生のお兄さんは既に上がっていて、こちらの広めの障碍馬場に居るのは私ともう1頭だけ。
なので割と広く使えたのですが、手前の方でちんまりと輪乗りで軽速歩をしていました。
もう沈静運動だな―、と、徐々に手綱を長くして軽速歩。
栗毛ちゃんは気持ちよさそうに首を伸ばし(でもハミはちゃんと捉えています)て、軽速歩をしています。
今日はほぼ思った通り良く動いてくれました♪
ただ、この手綱を伸ばしての軽速歩で左手前は右ほどキレイに首が伸びなかったな。
若干見ちゃうような感じでした(リラックス感が足りない)。
もうコレやっちゃうと人馬とも「終わり」感が。
「まだ時間があるけどどうしよう。。。」
となり、仕方なく?手綱を少し詰めて長蹄跡で肩内でもするか、と思いましたが蹄跡駈歩してる方もいらしたので、
ビミョーな位置で斜め横歩やってみたものの、ビミョーな運動になり、
大人しく常歩にとどまりました…止めときゃよかったなぁ(^-^;



今日は栗毛ちゃんとたくさん会話を交わしたような感覚がありました。
レッスン最初は必死になって頭の中の10年前の引き出しを開けに行ったけど(汗)
10年前のワンコとの頃もこうだったかな~?
今までクラブや馬達に慣れる事で自分にいっぱいいっぱいでしたが、ようやく馬の方に向けるようになってきた気がします。
馬の方に向くことによって、準備運動だよと思う事によって、自分自身の力が抜けていくんですよね。
それによって更に馬が運動しやすかったらこれはもう、私にとっても馬にとってもいい事ですからね。
もうちょっと実験的に続けてみようかな。




[PR]
by grassree2 | 2016-02-21 14:30 | 小規模クラブでのお話&レッスン | Comments(0)